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スキーとボートとルアーフィッシングの日記
地に落ちたブランドを救った名も無き整備士たち
今から16年前。
長女が生まれてまもなく「デリカスペースギア」を購入した。

新しい家族が増え、家族で海や山へ行きたいと思い新車でローンを買った。

あ、間違えた。

ローンで新車を買った(笑)








それから数年経ったある日、あの事件が起こった。


そう。
三菱ユーザーでなくとも記憶にあると思う、

「リコール隠し事件」

当時、「三菱車」に乗ってること自体が社会の敵だった。


友人すら冗談交じりで
「よ、殺人車」
とか
「タイヤが外れたら危ないから近づくな」
とか言われたのを覚えている。



そんなある日、購入したディーラーから「リコールのお手紙」が届いた。
お手紙には

「まれに発火する危険がございます。」

と書かれてあった。



友人から茶化されたこともあり、
「イヤミのひとつでも言ってやろう」
と、思いながらディーラーにクルマを持っていった。




そしてオレはそのディーラーで惨状を目にした。


デリカだけではなく、いろんな車種のオーナー達が車を持ち込み、ごった返していた。
クレームの嵐だった。
あるユーザーは、
「三菱の代車なんか乗れるか!トヨタを持って来い!」
と、声を張り上げていた。



そんな光景を目の当たりにしながら受付に行くと、担当の営業の方が走ってきた。

「○○様、この度は大変申し訳ございませんでした」

深々と頭を下げられ、その時の不具合について詳しく説明をしていただいた。
また、いくつか質問をすると、エンジニアの方から更に詳しい説明をしていただいた。


いつもはスーツをぴしっと決めた担当営業のX氏の髪はボサボサで無精ヒゲ。
肌に艶もなく、まるで別人だった。


作業中、少し話をした。


「このアリサマです。お客様には本当に申し訳なくて・・・。
でも、私より現場のエンジニア達は毎晩遅くまでリコール対応作業に追われ、ここ数ヶ月休日も無く・・・・。」


お客様に申し訳ない気持ちと、やりきれない悔しさが、つかれきった表情にあらわれていた。




彼等は三菱自工の社員ではない。
地元ディーラーの社員であり、ある意味彼らが一番の被害者だったのかもしれない。
だが、
市場の最前線で実際にユーザーのクレームに向き合うのは彼等だった。








あれから約10年。
オレはデリカに乗り続けた。
もちろん、彼らのサポートのおかげだ。

大きな事故も無く、家族ともたくさんの思い出を作ることができた。







そして今年。
長年付き合ってきたデリカと別れることとなった。





あの事件以来、「三菱自動車」がどのような改善をされたのかは正直知らない。



しかし、


現地ディーラーのエンジニアの皆さんのおかげでオレは16年もこのクルマに安全に乗り続けることができたのは紛れも無い事実。







今回、クルマを買い換えるにあたり、いろいろ悩みましたが、
結局、また三菱にしました。


ええ。
単身赴任先で乗る車は予算100万以内




でも、


良いクルマに出会えたと心から思っています。










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コメント
この記事へのコメント
人間くさい選択最高
2013/05/13(月) 21:00:50 | URL | GM #-[ 編集]
ごりまつさん

やっぱそこでしょ(笑)
2013/05/15(水) 21:58:51 | URL | RIRIRUKIパパ #-[ 編集]
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